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薔薇窓傘の製品化に向けて OEMにチャレンジしました

こんにちはTowakoです。

「薔薇窓傘」とはヨーロッパの大聖堂などに見られるステンドグラスの丸い窓「薔薇窓」をデザインした透明の傘のことです。このブログは「薔薇窓傘」の製品化に向けたブログです。

薔薇窓傘の生地の印刷の依頼先の会社が決まりました!ということで、実際の製品の作り方の目処も立ってきました。ここまで、紆余曲折があり実現可能かどうかも定かではなかったのですが、なんとかここまで漕ぎ着けました。
これからしばらく、その過程を記事にして行こうと思います。

薔薇窓傘の製品化を計画し始めた当初は、一般的な傘のOEMで作ることが出来るだろうと考えていました。
OEMとはOriginal equipment manufacturing のことで、自分の作りたいものを他の会社に作ってもらうことです。

ノベルティやアパレル向けのビニール傘をOEMで製作している会社が沢山あることが検索でわかったので、
割と簡単に安く作って提供することが出来るだろうと考えました。

しかし、そうは問屋がおろさなかったわけです。笑えるくらいに文字通りの意味ですね。
私の考えが甘かったです。

何十社も電話をかけてみて分かった問題点をリストにするとこうです。
・ビニール傘への全面印刷OEMは国内ではやってない。
・フルカラーの印刷は高価、または受け付けない会社が多い。
・中国の工場でのOEMは最小ロットが基本的に1万本以上だったりする。

まず、ビニール傘の全面印刷OEMは基本的に国内ではやっていないようでした。
ほとんどのビニール傘は中国で生産しており、日本で受け付けているビニール傘のOEM
ワンポイントでの名入れなどの印刷が多いようでした。
なので、フルカラーで全面の印刷、また、傘の骨の部分をまたいで、模様のつながりがある
薔薇窓傘を作ることはできませんでした。

フルカラーの印刷は高価、というものもありました。
ビニールなどへの印刷はシルクスクリーンを使う場合が多いのだそうですが、
シルクスクリーンの場合、色ごとに版を作らなくてはならず、
とても高額になってしまうようでした。

日本で作ることができないのであれば、
中国で作るしかない、と思い中国でのOEMについて電話をかけて調べてみると
最小ロットが1万本以上と言われる企業が多かったです。三千本、とか千二百本とかの会社もありましたが
それでもやはり多すぎます。
今の私が、傘を千二百本、または一万本もつのは非現実的だと考えました。
そもそも中国で生産して自分の目で品質をチェックできないものを、わんさか作ってはいけないと考えました。

このように、技術的、金銭的な理由で、または私が会社ではなく個人であるという理由で
一社一社電話をかけて断られたり「実現が難しい」ということがわかるたびに、
とても焦りました。
ですが、同時に「薔薇窓傘は今まで世の中にないものだったのだ」という思いを強くして行きました。
この世になかったものを作るなら、難しくて当然だし、
断られるたびに、今までできなかった事をやるって意味のある事だな、と考えるようになりました。

普通の方法では作れない、だからこそ価値がある、と思いました。
































Towako
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