スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

5月, 2020の投稿を表示しています

薔薇窓傘、影絵②

Towako twitter https://twitter.com/towako_ballet Copyright ©︎ 2020 Towa Japan All Rights Reserved

薔薇窓傘、影絵

「 薔薇窓傘」とはヨーロッパの大聖堂などに見られる、ステンドグラスの丸い窓「薔薇窓」をデザインした透明の傘です。光が透けると持つ人の顔や体に光の模様が映ります。 薔薇窓傘は通常の傘としてももちろん使って頂けますが、 写真、映像作品やダンス、演劇等の舞台芸術の小道具としても、とても美しく存在感があり、おすすめです。 この薔薇窓傘をいろいろな写真家さんやモデルさん、演出家さんやパフォーマーさんに 使って頂けたらいいな、と思っています。 それが私の夢です。 この写真は河原で撮りました。人間影絵です。 Towako twitter  https://twitter.com/towako_ballet Copyright ©︎ 2020 Towa Japan All Rights Reserved

薔薇窓傘 印刷と溶着

こんにちはTowakoです。 薔薇窓傘の製品化に当たって、 OEMを断念した私は自力で印刷しビニールシートを溶着することにしました。 まず、ビニールを自宅で溶着できるシーラーと変電機を購入し、 購入したビニールシートで実験をしました。 結果、ビニールをくっつけることは出来たのですが、継ぎ目を引っ張ると簡単に取れてしまう。また、ビニール高温で溶けてしまい、穴が開いてしまう。というかビニールの溶ける匂いでちょっと頭が痛くなる。 これはいけない。ダメだ。一旦溶着については保留にしよう。 次に印刷です。何社も電話をかけて印刷のできる会社を探しました。 ほとんどの会社に断られましたが、その理由としては、 面積が広すぎる、透明の印刷をしていない、規格外のものは印刷していない、 ビニール素材には印刷をしていない、などが多かったです。 なかなか難しいな、断念せざるを得ないのか、と思っていたので、 最後に電話した会社に「出来ます」と言われた時はびっくりして信じられませんでした。 印刷の見積もりを出してもらい、更に溶着の専門の会社を探して電話をします。 溶着加工を行なっている会社に電話で 「傘の生地をビニール素材を溶着して作ってほしいのですが、出来ますか」 と質問すると、「金型から用意しなければならないので、20万円以上かかる」 との返答がありました。物事は簡単には進まないようです。 しかし、溶着が難しいことがわかっても、 望み通りの印刷ができるかもしれないということは大きな希望になりました。 Towako twitter https://twitter.com/towako_ballet Copyright ©︎ 2020 Towa Japan All Rights Reserved

薔薇窓傘の製作記録 OEM断念→ならば手作りだ

こんばんは Towako です。 前回の記事でも書いた通り、傘の一般的な形での OEM は断念せざるを得ませんでした。 しかし、技術的、金銭的な理由で難しい事をやろうとしている、ということが 逆に「今まで世の中になかったものを作ろうとしている」ということだと思えて、 なんとしてでも実現させたいと思うようになりました。 薔薇窓傘のコンセプトは「一人分の聖域」「心を守る為のファッションアイテム」です。 コロナ禍の中にあって、日々メンタルを削ってくるようなニュース、デマが飛び交っている 今の世界に、必要とされるものだと思っています。 ファッションは自分の身を守るものであり、言葉なき主張だと考えているので、 薔薇窓傘は持つ人の心を俗的な物から守り、聖性を表明するものとして作っています。 とにかく、 OEM 以外の方法ででも作らなくてはなりません。 そこで思いついたのが、 「ビニールシートを購入し、印刷し、自分で熱溶着、傘の骨を別で購入しくっつける」です。 チャレンジングですが、当時はそれがベストの方法だと思いました。 特に OEM と違って良さそうだったのは 手作りすれば一点一点品質をチェックしながら作業できる。ということです。 一万本もの品質チェックできない傘がある日中国から送られてくる、というのはなかなか恐ろしいので 「いい考えだ!」と思いました。 そこで、まず私は「ビニール傘の生地に使われている透明の素材は何というものなのか」を調べました。 塩化ビニール、 ポリオレフィンエラストマー、 ポリエチレン 等だとわかりました。 「これを買って印刷だ!」と思いました。 ビニール素材のシートを売っている会社はすぐにみつかりました。電話をすると、塩ビの0.08ミリの暑さのシートをすすめられました。一巻き丸ごとだと100メートル 9000 円とのことでした。買えない値段ではないが、100メートルは物凄い。 まずは巻きで 100 メートルではなく、割高になってもカットしたものを購入することにしました。 100 メートルのビニールシート巻きで買ったらどれくらいの太さか見たかったけど、そうしなくて良かった。 3 メートルだけ購入しました。 次に、傘

薔薇窓傘の製品化に向けて OEMにチャレンジしました

こんにちは Towako です。 「薔薇窓傘」とはヨーロッパの大聖堂などに見られるステンドグラスの丸い窓「薔薇窓」をデザインした透明の傘のことです。このブログは「薔薇窓傘」の製品化に向けたブログです。 薔薇窓傘の生地の印刷の依頼先の会社が決まりました!ということで、実際の製品の作り方の目処も立ってきました。ここまで、紆余曲折があり実現可能かどうかも定かではなかったのですが、なんとかここまで漕ぎ着けました。 これからしばらく、その過程を記事にして行こうと思います。 薔薇窓傘の製品化を計画し始めた当初は、一般的な傘の OEM で作ることが出来るだろうと考えていました。 OEMとはOriginal equipment manufacturing のことで、自分の作りたいものを他の会社に作ってもらうことです。 ノベルティやアパレル向けのビニール傘を OEM で製作している会社が沢山あることが検索でわかったので、 割と簡単に安く作って提供することが出来るだろうと考えました。 しかし、そうは問屋がおろさなかったわけです。笑えるくらいに文字通りの意味ですね。 私の考えが甘かったです。 何十社も電話をかけてみて分かった問題点をリストにすると ↓ こうです。 ・ビニール傘への全面印刷 OEM は国内ではやってない。 ・フルカラーの印刷は高価、または受け付けない会社が多い。 ・中国の工場での OEM は最小ロットが基本的に1万本以上だったりする。 まず、ビニール傘の全面印刷 OEM は基本的に国内ではやっていないようでした。 ほとんどのビニール傘は中国で生産しており、日本で受け付けているビニール傘の OEM は ワンポイントでの名入れなどの印刷が多いようでした。 なので、フルカラーで全面の印刷、また、傘の骨の部分をまたいで、模様のつながりがある 薔薇窓傘を作ることはできませんでした。 フルカラーの印刷は高価、というものもありました。 ビニールなどへの印刷はシルクスクリーンを使う場合が多いのだそうですが、 シルクスクリーンの場合、色ごとに版を作らなくてはならず、 とても高額になってしまうようでした。 日本で作ることができないのであれば、 中国で作るしかない